はめあい公差を決めるとき、「H7/g6とH7/h6のどちらを選べばよいのか」「すきまばめと中間ばめはどう使い分けるのか」と迷っていませんか。
公差表にはH7、g6、h6、k6、p6などの記号が並んでいます。しかし、記号だけを見て選び始めると、実際の用途に合わない公差を指定してしまうことがあります。
こんにちは、切粉ラボ運営者のMakaです。
はめあい公差を決めるときに先に考えるのは、公差記号ではありません。部品を動かすのか、位置決めするのか、固定するのかを整理し、必要なすきまやしめしろを決めることが大切です。
この記事では、はめあい公差の決め方を4つの手順に分け、H7/g6やH7/h6の違い、すきまばめ・中間ばめ・しまりばめの選び方まで分かりやすく解説します。

公差記号から選ぶのではなく、必要な動きや固定方法から逆算するのが基本です。
はめあい公差の決め方
はめあい公差は、次の4つの手順で考えると選びやすくなります。
| 手順 | 決めること | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 1 | 部品の役割 | 動かす、位置決めする、固定する |
| 2 | 必要な寸法差 | 最小・最大すきま、最小・最大しめしろ |
| 3 | 基準方式と公差記号 | 穴基準か軸基準か、公差表の候補 |
| 4 | 製造できるか | 加工、測定、組立、量産で成立するか |
1.動かす・位置決め・固定のどれかを決める
最初に、はめあい部へどのような役割を持たせるか決めます。
軸を回転・摺動させたいなら、すきまが必要です。組立位置を安定させたいなら、小さなすきまばめや中間ばめを検討します。圧入して抜けないようにしたいなら、しまりばめが候補になります。
| 目的 | 基本となるはめあい | 主な確認項目 |
|---|---|---|
| 回転・摺動させたい | すきまばめ | 潤滑、発熱、最大ガタ |
| 手で抜き差ししたい | すきまばめ | 最小すきま、バリ、異物 |
| 位置決めしたい | 小さなすきまばめ・中間ばめ | 位置精度、組立方法、分解頻度 |
| 圧入して固定したい | しまりばめ | 保持力、圧入力、部品の強度 |
「ガタをなくしたい」という理由だけで公差を厳しくすると、動きが渋くなる可能性があります。反対に、動かしやすさを優先してすきまを広げすぎると、振動や位置ズレが増えます。
はめあいだけですべてを解決しようとせず、必要に応じてキー、止めねじ、止め輪、ナットなどを組み合わせることも大切です。
2.必要なすきま・しめしろを計算する

はめあい公差は、穴と軸を組み合わせたときの寸法差で決まります。
穴と軸の限界寸法は、基準寸法に上の許容差または下の許容差を加えて求めます。
| 求める寸法 | 計算方法 |
|---|---|
| 穴の最小寸法 | 基準寸法+穴の下の許容差 |
| 穴の最大寸法 | 基準寸法+穴の上の許容差 |
| 軸の最小寸法 | 基準寸法+軸の下の許容差 |
| 軸の最大寸法 | 基準寸法+軸の上の許容差 |
すきまの計算式
最小すきま=穴の最小寸法−軸の最大寸法
最大すきま=穴の最大寸法−軸の最小寸法
最小すきまは、最もきつくなる組み合わせです。最大すきまは、最もガタが大きくなる組み合わせです。
しめしろの計算式
最小しめしろ=軸の最小寸法−穴の最大寸法
最大しめしろ=軸の最大寸法−穴の最小寸法
最小しめしろは、保持力が最も小さくなる条件です。最大しめしろは、圧入力や部品への応力が最も大きくなる条件です。
すきまの簡単な計算例
計算方法を確認するため、次の限界寸法を例にします。
| 部位 | 最小寸法 | 最大寸法 |
|---|---|---|
| 穴 | 20.000mm | 20.021mm |
| 軸 | 19.980mm | 19.993mm |
最小すきまは、20.000−19.993=0.007mmです。
最大すきまは、20.021−19.980=0.041mmです。
この場合、理論上のすきまは0.007〜0.041mmになります。
ただし、実際の動きには表面粗さ、真円度、円筒度、温度、潤滑なども影響します。計算上すきまがあっても、形状誤差が大きければ軸が引っかかることがあります。
3.穴基準か軸基準かを決める
はめあいには、穴基準方式と軸基準方式があります。
穴基準方式では、穴側をHなどで標準化し、軸側の公差域を変更します。H7/g6、H7/h6、H7/k6、H7/p6などが代表例です。
一般的な機械部品では、穴基準方式が使われることが多いです。リーマやプラグゲージなど、穴加工の工具と検査具を共通化しやすいためです。
軸基準方式では、軸側をhなどで標準化し、穴側の公差域を変更します。市販の研磨シャフトや長尺の購入軸を、そのまま使いたい場合に向いています。
| 方式 | 向いている場面 | 主なメリット |
|---|---|---|
| 穴基準 | 一般機械、量産部品、治具部品 | 穴加工工具やゲージを共通化しやすい |
| 軸基準 | 購入シャフト、標準軸、長尺軸 | 軸を購入状態のまま使いやすい |
どちらが正しいというより、加工しやすさ、測定しやすさ、工具費、交換性を見て決めます。
4.公差表から候補を選ぶ
必要なすきまやしめしろ、基準方式が決まったら、公差表から条件に合う組み合わせを探します。
H7やg6などのアルファベットは、公差域の位置を示します。数字はIT等級を示し、数字が小さいほど公差幅が狭くなります。
| 記号 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 大文字 | 穴の公差域 | H7 |
| 小文字 | 軸の公差域 | g6、h6、k6 |
| アルファベット | 公差域の位置 | g、h、k、p |
| 数字 | 公差幅を示すIT等級 | 6、7、8 |
IT等級は、厳しくすればよいわけではありません。必要以上に狭い公差を指定すると、加工時間、測定工数、不良率、製造コストが増えます。
重要な部分だけを厳しくし、機能に影響しない部分は緩めることが、品質とコストのバランスにつながります。
はめあい公差の詳細は、現行のJIS B 0401を確認してください。規格の状態や本文は、日本規格協会 JSA GROUP Webdeskで確認できます。
代表的なはめあい公差の使い分け
ここからは、代表的な組み合わせの特徴を確認します。
同じ公差記号でも、基準寸法によって実際の許容差は変わります。次の用途は、候補を絞るための目安として見てください。
H7/g6は軽く動かしたい場合

H7/g6は、代表的なすきまばめの一つです。
軸側のg6が基準寸法より小さい側に配置されるため、H7/h6よりも最小すきまを確保しやすくなります。
ガタを大きくしすぎず、軽い回転や摺動をさせたい部品で候補になります。ブシュに入る軸、抜き差しするガイド、低速で動くシャフトなどです。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 相対運動 | 軽い回転や摺動が必要か |
| 潤滑 | 油膜やグリスが必要か |
| 温度 | 運転時にすきまが減らないか |
| 最大ガタ | 位置精度や振動に問題がないか |
H7/g6でも、穴のバリ、軸の曲がり、穴のテーパ、同軸ズレがあると動きが渋くなります。公差記号だけでなく、部品の形状も確認してください。
H7/h6はガタを抑えて組みたい場合

H7/h6も、代表的なすきまばめです。
穴が最小寸法、軸が最大寸法の組み合わせでは、理論上の最小すきまが0になる場合があります。
そのため、H7/g6よりもガタを抑えやすい一方で、形状誤差や温度変化によっては、組立が渋くなる可能性があります。

H7/h6はすきまばめですが、最小すきまが0になる組み合わせがあります。常時動かす部品では注意しましょう。
交換部品の位置合わせ、低速・低荷重の案内部、分解できる位置決め部などで候補になります。
ただし、強いトルクを伝えたり、圧入によって固定したりする用途には向いていません。回り止めが必要なら、キー、止めねじ、クランプなどを別に検討します。
中間ばめは位置決めしたい場合

中間ばめは、穴と軸の実寸法によって、すきまが生じる場合としめしろが生じる場合があるはめあいです。
位置を安定させたいけれど、完全な永久固定にはしたくない部品で候補になります。
ノックピン、位置決めピン、リーマボルト、治具の位置決め部などが代表例です。
| 公差域 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| js系 | すきまとしめしろが比較的小さい | 軽い位置決めや調整部 |
| k系 | 軽いしめしろになる場合がある | 位置決めピンやリーマ部 |
| m系 | しめしろ側へ寄りやすい | 位置再現性を重視する部位 |
中間ばめは、公差内でも組み合わせによって組立感が変わります。手で入る製品と、プレスが必要な製品が混在する可能性もあります。
組立方法や分解頻度を決めたうえで、最小すきまと最大しめしろを確認してください。
位置決め穴の確認方法については、ピンゲージの使い方を実務で解説も参考になります。
しまりばめは圧入して固定したい場合

しまりばめは、穴より軸が大きくなり、常にしめしろが生じるはめあいです。
圧入、焼ばめ、冷しばめ、回り止め、軸受のクリープ防止などに使われます。
しまりばめは、きつくすればよいわけではありません。しめしろが小さすぎると抜けや空転が起こり、大きすぎると割れ、変形、圧入力の増加につながります。
| 確認項目 | 不足・過大時の問題 |
|---|---|
| 最小しめしろ | 不足すると抜け、空転、クリープが起こる |
| 最大しめしろ | 大きすぎると割れ、変形、圧入力過大になる |
| 圧入長さ | 長いほど保持力と圧入力が大きくなりやすい |
| 部品の肉厚 | 薄い部品は変形や割れに注意する |
| 表面粗さ | 圧入後の有効しめしろへ影響する |
圧入部では、入口の面取り、圧入治具の芯出し、圧入速度、潤滑の有無も重要です。寸法が合っていても、斜めに圧入すると部品を傷める可能性があります。
軸受のはめあいは、荷重、回転条件、温度、内部すきまによって選定が変わります。一般的な公差表だけで決めず、使用する軸受メーカーの推奨はめあい表を確認してください。
軸受の選定では、日本精工の「はめあいとすきま」など、メーカーの技術資料が参考になります。
加工・測定・量産で注意すること
はめあい公差は、図面に記号を書くだけでは成立しません。
加工できること、正しく測定できること、無理なく組み立てられることまで確認して、初めて使える公差になります。
寸法公差だけでなく形状も確認する
穴径と軸径が公差内でも、部品の形状が悪ければ、期待したはめあいになりません。
| 確認項目 | 起こりやすい問題 |
|---|---|
| 真円度 | 一部だけ強く当たり、回転や摺動が重くなる |
| 円筒度 | 入口は入るが、奥で止まる |
| 同軸性・位置 | 複数の穴へ軸が通らない |
| 表面粗さ | 摩擦、摩耗、圧入保持力が変わる |
| バリ・傷 | 組立時に引っかかりやかじりが起こる |
はめあい部では、必要に応じて真円度、円筒度、位置度、振れ、表面粗さなどを指定します。
ただし、すべての項目を厳しくすると加工費や検査費が上がります。機能に必要な項目だけを指定することが大切です。
幾何公差については、幾何公差をわかりやすく解説で詳しく整理しています。
表面状態については、表面粗さの目安とRa・Rzの考え方も参考にしてください。
はめあいに合った測定器を使う

測定器は、合否判定をしたいのか、数値を管理したいのかによって使い分けます。
| 測定対象 | 主な測定器 | 用途 |
|---|---|---|
| 穴の合否 | 限界プラグゲージ | 量産の通り・止まり判定 |
| 軸の合否 | リングゲージ、スナップゲージ | 外径の量産判定 |
| 穴径の数値 | シリンダーゲージ、内側マイクロメータ | 加工傾向や工程能力の確認 |
| 軸径の数値 | 外側マイクロメータ | 加工補正や寸法管理 |
| 形状・位置 | 真円度測定機、三次元測定機 | 幾何公差や原因解析 |
限界ゲージは素早い合否判定に向いていますが、実際の寸法値は分かりません。工程が上限側や下限側へ寄っていないか確認するには、数値測定も必要です。
内径は入口だけでなく、中央と奥側も確認します。複数方向を測定すると、テーパや楕円を見つけやすくなります。
シリンダーゲージの使い方については、シリンダーゲージの読み方とゼロ点合わせを参考にしてください。
温度と材質の違いを確認する
精密なはめあいでは、温度変化も無視できません。
軸だけが発熱すると軸が膨張し、すきまが減る可能性があります。反対に、穴側の温度が高くなると穴が膨張し、すきまが増えることがあります。
アルミ製ハウジングと鋼製軸など、異なる材質を組み合わせる場合は、熱膨張量の差にも注意してください。
常温で問題なく組み立てられても、運転中に動きが渋くなったり、圧入部が緩くなったりする可能性があります。
Cpkと公差累積を確認する

図面公差を量産で安定して守れるか確認するときは、工程能力も見ます。
Cpは公差幅に対する工程のばらつきを示し、Cpkは平均値の偏りも含めた工程能力を示します。
軸径が上限側へ寄ると、すきまばめでは動きが渋くなり、しまりばめでは圧入力が大きくなります。
軸径が下限側へ寄ると、すきまばめではガタが増え、しまりばめでは保持力が不足しやすくなります。
穴と軸を別々に見るだけでなく、組み合わせたときのすきまやしめしろが、どの範囲に分布するかを確認することが大切です。
また、複数部品を組み合わせる構造では、公差累積も確認します。単品はすべて公差内でも、寸法のばらつきが積み重なると、軸が通らない、位置がズレる、ガタが大きくなることがあります。
| 方法 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ワーストケース | すべてが悪い方向へ振れた状態で計算する | 安全性や互換性を重視する設計 |
| RSS | 統計的にばらつきを合成する | 工程が安定している量産設計 |
RSSを使う場合は、工程が安定していること、平均値が大きく偏っていないこと、各寸法のばらつきが独立していることなどを確認してください。
はめあい公差の決め方まとめ
はめあい公差を決めるときは、H7/g6などの記号から選び始めないことが大切です。
最初に、部品を動かすのか、位置決めするのか、固定するのかを決めます。次に必要なすきまやしめしろを計算し、穴基準または軸基準を選びます。
そのあとで、公差表からH7/g6、H7/h6、H7/k6、H7/p6などの候補を比較します。
最後に、加工、測定、組立、量産で本当に成立するかを確認してください。
| 目的 | 最初に検討する方向 | 確認すること |
|---|---|---|
| 軽く動かしたい | すきまばめ | 最小すきま、潤滑、温度、最大ガタ |
| ガタを抑えて抜き差ししたい | 小さなすきまばめ | 形状誤差、最小すきま、組立感 |
| 位置決めして分解したい | 中間ばめ | 組立方法、最大しめしろ、分解頻度 |
| 圧入して固定したい | しまりばめ | 保持力、圧入力、部品応力 |
設計時には、次の項目を確認しておくと判断しやすくなります。
はめあい公差は、記号を選ぶ作業ではなく、必要な機能を数値へ置き換え、加工・測定・組立で再現できる形にする設計です。
はめあい公差の決め方でよくある質問
はめあい公差を選ぶときに迷いやすいポイントを、よくある質問としてまとめます。
H7/g6とH7/h6は何が違いますか?
どちらも代表的なすきまばめですが、H7/g6のほうが最小すきまを確保しやすい組み合わせです。
H7/h6は、穴が最小寸法、軸が最大寸法になった場合、理論上の最小すきまが0になることがあります。そのため、H7/g6よりガタを抑えやすい一方、バリや形状誤差、温度変化によって組立が渋くなる可能性があります。
軽く動かしたい場合はH7/g6、ガタを抑えながら抜き差ししたい場合はH7/h6を候補にし、実際のすきま範囲を計算して判断します。
H7/h6はすきまばめですか?
H7/h6は、一般的にすきまばめに分類されます。
ただし、最もきつい限界寸法の組み合わせでは、理論上のすきまが0になる場合があります。実物では表面粗さ、真円度、円筒度、バリなどの影響を受けるため、常に軽く動くとは限りません。
常時回転や摺動をさせる部品では、必要な最小すきまが確保できるかを確認してください。
はめあい公差はどのような順番で決めますか?
最初に、部品を動かすのか、位置決めするのか、固定するのかを決めます。
次に、必要な最小すきま、最大すきま、最小しめしろ、最大しめしろを整理します。そのあとで穴基準か軸基準かを選び、公差表から条件に合う組み合わせを探します。
最後に、加工、測定、組立、量産で安定して実現できるかを確認するのが基本的な流れです。
すきまばめ・中間ばめ・しまりばめはどう選びますか?
回転、摺動、抜き差しが必要なら、すきまばめから検討します。
位置を安定させながら、必要に応じて分解したい場合は中間ばめが候補です。圧入して固定したい場合や、抜け・空転を防ぎたい場合は、しまりばめを検討します。
| 目的 | 検討するはめあい |
|---|---|
| 回転・摺動・抜き差し | すきまばめ |
| 位置決めと分解性の両立 | 中間ばめ |
| 圧入による固定 | しまりばめ |
最小すきまと最大すきまはどのように計算しますか?
最小すきまは、穴の最小寸法から軸の最大寸法を引いて求めます。
最小すきま=穴の最小寸法−軸の最大寸法
最大すきまは、穴の最大寸法から軸の最小寸法を引いて求めます。
最大すきま=穴の最大寸法−軸の最小寸法
最小すきまでは動きが渋くならないか、最大すきまではガタや振動が大きくならないかを確認します。
穴基準と軸基準はどちらを選べばよいですか?
一般的な機械部品では、穴基準方式が使われることが多いです。
穴をH7などで共通化すると、リーマやプラグゲージなどの工具と検査具をそろえやすくなります。
一方、市販の研磨シャフトや購入した標準軸をそのまま使用する場合は、軸基準方式が向いていることがあります。
どちらが正しいかではなく、加工しやすさ、測定しやすさ、工具費、部品の交換性を比べて決めてください。
IT等級は数字が小さいほどよいですか?
IT等級は数字が小さいほど公差幅が狭くなりますが、必要以上に厳しくすればよいわけではありません。
公差を狭くすると、加工時間、工具費、測定工数、不良率が増える可能性があります。機能に必要な精度と、加工工程で安定して作れる精度のバランスが大切です。
重要なはめあい部だけを厳しくし、機能に影響しない部分は緩めると、品質とコストを両立しやすくなります。
普通公差だけではめあい部を指定できますか?
回転、摺動、位置決め、圧入などの機能が必要な部分では、普通公差だけでは不十分な場合があります。
普通公差は、個別に公差が指定されていない一般寸法へ適用するものです。はめあいの機能を確実にしたい部分では、H7/g6などの公差クラスを個別に指定します。
また、必要に応じて真円度、円筒度、位置度、振れ、表面粗さなどもあわせて指定してください。
軸受のはめあいも公差表だけで決められますか?
軸受のはめあいは、一般的な公差表だけで決めないほうが安全です。
荷重の方向、軌道輪の回転状態、運転温度、軸受内部すきま、軸やハウジングの材質と肉厚などによって、適切なはめあいが変わります。
使用する軸受メーカーの推奨はめあい表を確認し、必要に応じてメーカーへ相談してください。
図面どおりの寸法でも軸が入らない原因は何ですか?
穴径と軸径が公差内でも、バリ、傷、真円度、円筒度、同軸ズレ、表面粗さなどが原因で入らないことがあります。
内径を入口だけ測定している場合は、奥側が細くなっている可能性もあります。入口、中央、奥側を複数方向から測定してください。
複数の穴へ一本の軸を通す場合は、それぞれの穴径だけでなく、穴の位置ズレや同軸性も確認する必要があります。
重要な部品では、試作で組立感、回転状態、圧入力、温度上昇などを確認し、設計値と実物の違いを確かめてください。
この記事で紹介した組み合わせや数値は、一般的な考え方を整理したものです。安全性、品質保証、重大な設備損傷に関わる部位では、現行の規格本文、社内基準、部品メーカーの資料を確認し、設計・製造・品質部門で十分に検討してください。


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