シリンダーゲージを購入するときに、単純に「一番人気のもの」を選ぶのはおすすめできません。
シリンダーゲージは、測定したい内径・必要な精度・ダイヤルゲージなどの指示器が付属しているかを確認して選ぶ必要があります。
特に注意したいのが、シリンダーゲージ本体だけを購入しても、指示器が別売になっている製品があることです。
この記事では、ミツトヨ、新潟精機、Peacockのシリンダーゲージから、用途の違う7製品を比較しました。
- 50~150mmを高精度に測定したい
- 初めてなので必要なものを一式そろえたい
- 35~60mm程度の穴を測定したい
- 18~35mm程度の小径穴を測定したい
- デジタル表示で読み取りたい
- 穴の底面近くを測定したい
このように目的から選べるようにしていますので、まずは下の比較表から自分の用途に近いものを確認してください。
この記事にはアフィリエイト広告を含みます。商品を購入する際は、販売ページで型番・仕様・付属品・価格・在庫状況を必ず確認してください。
この記事でシリンダーゲージを選んだ基準
今回の商品比較では、単純な価格順や売れ筋順ではなく、実際に内径測定で重要になる次の項目を基準に選定しています。
- 測定したい内径に対応できる測定範囲
- 必要な深さまで測定できるか
- 広範囲精度や繰返し精密度
- ダイヤルゲージなどの指示器が付属しているか
- 初めて購入する人でも必要な構成を判断しやすいか
- 小径・デジタル・浅穴など用途の違い
シリンダーゲージは「人気だから」という理由だけで選ぶ測定器ではありません。測定する穴径や必要精度によって適したモデルが変わるため、この記事では用途別に比較しています。
本記事は7製品すべてを実際に使用して比較した実機レビューではありません。 各メーカーが公開している製品仕様をもとに、測定範囲・測定深さ・精度・指示器の付属・用途などを比較し、目的別に選びやすい製品を整理しています。
おすすめ7製品を用途別に紹介
先に結論からまとめると、特に選びやすいのは次の3製品です。
50~150mmを高精度に測定したいなら
→ ミツトヨ CG-150AX
初めてシリンダーゲージを一式そろえるなら
→ 新潟精機 WCDI-160
35~60mmを高精度に測定したいなら
→ ミツトヨ CG-60AX
ただし、測定径が合っていなければ使用できないため、ランキングだけで決めず測定範囲を最優先してください。
| 商品 | おすすめ用途 | 測定範囲 | 測定深さ | 指示器 | 広範囲精度 |
|---|---|---|---|---|---|
| ミツトヨ CG-150AX |
総合おすすめ | 50~150mm | 150mm | 別売 | 2μm |
| 新潟精機 WCDI-160 |
初めて一式そろえる | 50~160mm | 150mm | 標準装備 | 18μm |
| ミツトヨ CG-60AX |
35~60mm向け | 35~60mm | 150mm | 別売 | 2μm |
| ミツトヨ CG-35AX |
小径向け | 18~35mm | 100mm | 別売 | 2μm |
| 新潟精機 WCDI-160D |
デジタル表示重視 | 50~160mm | 150mm | デジタル標準装備 | 18μm |
| Peacock CC-3CH |
別メーカーから選ぶ | 50~150mm | 150mm | 別売 | 5μm |
| ミツトヨ CGF-150X |
穴底付近・浅穴向け | 50~150mm | 150mm | 別売 | 4μm |
価格は販売店や時期によって変動するため、この記事では固定価格を記載していません。Amazon・楽天市場の販売ページから最新価格を確認してください。
シリンダーゲージおすすめ7選
ミツトヨ CG-150AX|50~150mmなら第一候補
ミツトヨ CG-150AX(コードNo.511-703)は、50~150mmの内径測定に対応する標準タイプのシリンダーゲージです。
広範囲精度は2μm、繰返し精密度は0.5μm。測定子とアンビル先端には超硬ボールが採用されています。
今回比較した商品の中では、50~150mmを高い精度で測りたい人に最もおすすめしやすいモデルです。
- 50~150mmの内径を測定する
- 精度を重視して選びたい
- 定番の測定器メーカーから選びたい
- すでに使用できる指示器を持っている
CG-150AXにはダイヤルゲージなどの指示器が付属していません。本体だけ購入してすぐ測定できるセットではないため、使用する指示器も確認してください。
※販売ページで「CG-150AX/511-703」であることと、付属品を確認してから購入してください。
会社・個人事業主として測定工具を購入する方へ
シリンダーゲージやリングゲージなどを仕事用に購入する場合は、 通常のAmazonとは別に、法人・個人事業主向けのAmazonビジネスという選択肢もあります。 製造業・町工場で使う場合のメリットや通常のAmazonとの違いを別記事で整理しています。
新潟精機 WCDI-160|初めて一式そろえるなら選びやすい
新潟精機 WCDI-160の大きなメリットは、ダイヤルゲージが標準装備されていることです。
測定範囲は50~160mmで、目量0.01mm。換えロッド、換えワッシャ、木箱なども付属します。
ミツトヨCG-150AXのような指示器別売タイプの場合、「本体を買っただけでは使えなかった」ということも起こり得ます。
そのため、初めてシリンダーゲージを購入し、必要なものをまとめてそろえたい人にはWCDI-160が分かりやすい選択肢です。
- 初めてシリンダーゲージを購入する
- ダイヤルゲージも一緒にそろえたい
- 50~160mmを測定したい
- セット内容の分かりやすさを重視する
WCDI-160の広範囲精度は18μmです。CG-150AXなどミツトヨの標準CG-AXシリーズとは仕様が異なるため、必要な精度を確認して選んでください。
※販売ページで「WCDI-160」であることを確認してください。
ミツトヨ CG-60AX|35~60mmの内径測定に
ミツトヨ CG-60AX(511-702)は、35~60mmの内径測定に適したモデルです。
広範囲精度2μm、繰返し精密度0.5μmで、測定深さは150mmです。
50mm以上を中心に測定するCG-150AXに対して、35~60mm程度の穴を測る機会が多いならCG-60AXの方が用途に合います。
- 35~60mmの穴を測定する
- 小~中径の内径測定が多い
- 精度を重視する
ダイヤルゲージなどの指示器は別売です。また、測定範囲は35~60mmなので対象ワークの内径を確認してから選んでください。
※「CG-60AX/511-702」であることを確認して購入してください。
ミツトヨ CG-35AX|18~35mmの小径穴向け
ミツトヨ CG-35AX(511-701)は、18~35mmの小径穴を測定するためのモデルです。
広範囲精度2μm、繰返し精密度0.5μm。測定深さは100mmです。
「おすすめだからCG-150AXを買う」のではなく、測りたい穴が35mm以下ならこちらを検討する必要があります。
- 18~35mmの内径を測定する
- 小径穴の測定が多い
- 測定精度を重視する
18mm未満、35mmを超える穴には対応しません。また、指示器は別売です。
※「CG-35AX/511-701」であることを確認してください。
新潟精機 WCDI-160D|デジタル表示で読み取りやすい
新潟精機 WCDI-160Dは、50~160mm対応のデジタルシリンダーゲージです。
最小表示量は0.002mmで、デジタルインジケータを標準装備。ABS機能やオートオフ機能も搭載されています。
アナログ目盛の読み取りよりも、数値表示の分かりやすさを優先したい人に向いています。
- デジタル表示で確認したい
- 50~160mmを測定する
- 価格より操作性を重視する
最小表示量と測定精度は別の仕様です。WCDI-160Dの広範囲精度は18μmなので、表示桁数だけで判断せず必要精度を確認してください。また、メーカーでは基準設定用のマスタとなるリングゲージの用意が必要とされています。
※販売ページで「WCDI-160D」であることを確認してください。
Peacock CC-3CH|国内メーカーの別候補
尾崎製作所 Peacock CC-3CHは、50~150mmに対応するシリンダーゲージです。
ミツトヨ以外の国内測定器メーカーから選びたい場合の候補になります。
換えロッドは5mm間隔で11本。丸形状案内板、本体ヘッド一体構造などを採用しています。
- 50~150mmを測定する
- Peacockの測定器を使用している
- 複数メーカーを比較して決めたい
ダイヤルゲージは付属していません。販売ページの型番とセット内容を確認してください。
※「CC-3CH」であることを確認してください。
ミツトヨ CGF-150X|穴の底面近くを測りたい場合
ミツトヨ CGF-150X(511-417)は、通常タイプでは測定しにくい穴の底面近くの内径測定に対応したモデルです。
測定範囲は50~150mm、広範囲精度は4μm。測定子先端には超硬合金ボールが採用されています。
一般用途ならCG-150AXを先に検討しますが、測定したい位置が穴底付近にある場合はこちらが候補になります。
- 穴の底面近くを測定したい
- 通常タイプでは測定位置に届きにくい
- 50~150mmの特殊な内径測定を行う
CGF-150Xは特殊用途向けです。一般的な50~150mm測定が目的なら、まずCG-150AXと比較してください。また、指示器は別売です。
※「CGF-150X/511-417」であることを確認してください。
シリンダーゲージは測定範囲から選ぶ
シリンダーゲージ選びで最初に確認したいのは、メーカーではなく測定したい内径です。
今回紹介した製品なら、次のように選べます。
18~35mm
→ ミツトヨ CG-35AX
35~60mm
→ ミツトヨ CG-60AX
50~150mm
→ ミツトヨ CG-150AX
50~160mmで一式そろえたい
→ 新潟精機 WCDI-160
「一番おすすめの商品を買えば大丈夫」ではありません。シリンダーゲージは測定範囲が合って初めて候補になります。
指示器が付属するか確認する
今回紹介した中でも、購入時に特に間違えやすいポイントです。
ミツトヨのCG-150AX、CG-60AX、CG-35AX、CGF-150X、Peacock CC-3CHは指示器が別売です。
一方、新潟精機 WCDI-160にはダイヤルゲージ、WCDI-160Dにはデジタルインジケータが標準装備されています。
すでに使用できる指示器を持っているなら本体のみのモデルでも構いませんが、初めて購入する場合は必要な機器まで含めて確認してください。
「何をそろえればいいか分からない」という場合は、ダイヤルゲージが標準装備されている新潟精機 WCDI-160が選びやすいです。
最小表示量だけで精度を判断しない
デジタルタイプを見ると「0.002mm」といった細かな表示ができるため、アナログタイプより高精度に感じるかもしれません。
しかし、最小表示量と測定精度は同じ意味ではありません。
例えばWCDI-160Dは最小表示量0.002mmですが、広範囲精度は18μmです。
一方、ミツトヨCG-150AX、CG-60AX、CG-35AXの広範囲精度は2μmです。
デジタル表示の見やすさを取るのか、必要な測定精度を優先するのかを考えて選びましょう。
初めてならどれを選べばいい?
ここまで比較しても迷う場合は、次の基準で選ぶと分かりやすいです。
精度重視・50~150mm
ミツトヨ CG-150AX
広範囲精度2μmで、今回の50~150mmクラスでは第一候補にしやすいモデルです。ただし指示器は別途必要です。
初めて一式そろえたい
新潟精機 WCDI-160
ダイヤルゲージが標準装備されているため、本体以外の構成で迷いにくいのがメリットです。
35~60mmを測定する
ミツトヨ CG-60AX
50mm以下を含む中径穴が中心ならCG-150AXではなくこちらを選びます。
18~35mmの小径穴
ミツトヨ CG-35AX
小径穴なら測定範囲が合う専用モデルを選びましょう。
デジタル表示を優先
新潟精機 WCDI-160D
価格帯は上がりますが、数字で読み取りたい場合の候補です。
シリンダーゲージの使い方も確認しておこう
シリンダーゲージは、購入すればすぐ正確に測れるわけではありません。
測定前の基準設定、測定子の当て方、最小値の読み取りなどを正しく行う必要があります。
シリンダーゲージの読み方や測定方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ|用途に合うシリンダーゲージを選ぼう
シリンダーゲージは、価格やメーカーだけでなく測定範囲・必要精度・指示器の付属・測定位置から選ぶことが重要です。
今回紹介した7製品の中で特に選びやすいのは、次の3つです。
- 50~150mm・精度重視:ミツトヨ CG-150AX
- 初めて一式そろえる:新潟精機 WCDI-160
- 35~60mm・精度重視:ミツトヨ CG-60AX
まず測定したい穴径を確認し、そのうえで必要な精度と付属品を比較してください。
会社・個人事業主として測定工具を購入する方へ
シリンダーゲージやリングゲージなどを仕事用に購入する場合は、 通常のAmazonとは別に、法人・個人事業主向けのAmazonビジネスという選択肢もあります。 製造業・町工場で使う場合のメリットや通常のAmazonとの違いを別記事で整理しています。
ミツトヨ CG-150AX
50~150mmを高精度に測定したい人向け。指示器は別売です。
新潟精機 WCDI-160
ダイヤルゲージ込みで初めて一式そろえたい人向けです。
※価格・在庫・仕様・セット内容は変更される場合があります。購入前に販売ページをご確認ください。


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